BEAULOG

一般社団法人BEAU(設立準備中)の前身である、高校生団体「BEAU」が以前運営していたブログメディアです。

「福井の特産品、眼鏡枠の裏側」

こんにちは!ゆたんぽです!

今回は福井の特産品である眼鏡枠についてその製造過程をおおまかにまとめます。眼鏡枠と一言で言っても、素材や形によって製造過程は数え切れないほどあるので今回はよく見る金属製のフルリム形式の眼鏡枠を挙げて説明していきます。

 

皆さんが眼鏡を選ぶときにまず考えるのはその形や色などのデザインですよね。
同じように眼鏡枠の製作の第一歩はデザインの決定です。

眼鏡枠のデザインが決まったら、さっそく試作品を作っていき、その試作品をもとに様々な意見を集め、改良を重ねて今度は眼鏡枠の図面を作成します。

 

図面ができたら次はプレス加工でそれぞれの眼鏡枠のための特注の金型を使って部品を作っていきます。

プレス加工によって作られるのはブリッジ、ヨロイ、テンプルと呼ばれる眼鏡枠の主体となる部品です。

それぞれの眼鏡枠の製造に使われる金型は全てその眼鏡のために作られた特注のものだそうです。

 

部品の成形が終わったら人の目による外観検査が行われ、終わったら、やっと組み立てに入り、これまで丁寧に作られてきた部品を熔接で組み立てていきます。

 

組み立てが終わったら、次に磨きの作業に入ります。
最初はバフ研磨と呼ばれるもので、綿などの布などを使った軟らかい研磨機で眼鏡枠を磨いていきます。

次にバレル研磨を行います。バレル研磨とは回転する機械に研磨剤などを眼鏡枠と入れて回し、表面を磨いていく作業です。
このバレル研磨には2つの工程がありまず荒磨きで約30時間かかり、その後の仕上げ磨きで10時間もかかります。

この後バレル研磨された眼鏡枠を、研磨したときの削れた粉が残らないように超音波で洗浄します。

この後2つの研磨で不十分だった箇所を生地研磨という手作業によって磨きます。

眼鏡枠1つを作るのに私たちの想像以上に丁寧に磨きの作業をしているんですね。

 

研磨と洗浄が済んだ眼鏡枠は、鍍金等の表面処理が施されます。

 

このように研磨など表面処理が終わった眼鏡枠は、最後に人の手で組み立てられます。

この後で部品や枠の微調整や刻印打ちをして眼鏡枠ができあがりです。

 

こうしてできあがったメガネフレームは一本一本人の手で検査されて、皆さんの手元へと送られるのです。


眼鏡枠の種類は数え切れませんが、平均して150~250もの工程が必要であり、全ての眼鏡は1つ1つ丁寧に心を込めて作られています。

皆さんがもし眼鏡をお持ちであるならば、自分の眼鏡をもう一度じっくりと眺めてみて、心を込めて作ってくれた人に感謝し、大事に永く使ってくださいね。